釈迦如來を中心に、向かって右に文殊菩薩、左に普賢菩薩が並ぶ釈迦三尊像です。釈迦の胎内銘に「法橋院遵(ほうきょういんじゅん)・法眼院廣 (ほうげんいんこう)・法印院吉(ほういんいんきち)」という仏師の名が見えます。また文殊には「法橋院遵」普賢には「法眼院廣」とあり、院派の 典型的ともいえる作品であります。彼等の手によって、観応三年(一三五二年)に作られたものであることは、銘文によってはっきりしています。
文化庁によれば「院吉らは足利将軍家に重用され、また各地の禅刹の造像を手掛けた。後代に強い影響力をもった中国風の仏像様式を完成させた当代 の第一人者の手になる遺品中、大きさとできばえにおいてこれを代表する作例である。」(南北朝時代)とのことです。
もともと茨城県東茨城郡城里町の清音寺(南禅寺派)の仏殿に祀られていましたが、元禄三年に徳川光圀公参拝の砌(みぎり)、損傷甚だしきを憂い 修復された
旨が、光背裏に銘記されています。明治後期に特に懇請して当山の御本尊としてお迎えしました。
これらの像の特徴は、なんといっても金泥の彩色の華麗さ優美さと、お釈迦様
が宝冠を頂いている大変珍しいお姿であります。
平成26年4月22日(火)~5月11日(日)、東京国立博物館(上野)において「平成26年新指定国宝・重要文化財」として一般公開されました。
同年6月から方広寺本堂に戻り一般公開。
その後9月1日から3月1日まで内陣にて間近でお拝りして頂ける「国重要文化財指定記念釈迦三尊特別展」を実施したところ、非常に好評であったことと、同時期に花フェスタが開催されたことも記念して、6月15日まで延長開催しました。
旅行会社・観光会社の皆様、社員旅行ご一行様から各種ご相談をお寄せいただいております。特に、平日の特別拝観希望や、催し等の開催時におけるお食事についてのご要望が多いため、できる限りお応えできるようにいたしたく考えております。お電話またはメールにてご相談ください。